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1994年にデビューした「DB7」は、1960年代後半に発売された「DB6」以来、23年ぶりに「DB」の称号がモデル名に与えられたモデル。「DB」の名称の源となったアストン・マーティン社の元オーナーのデビッド・ブラウンも監修を行っている事からその名前が由緒正しき物で有る事が窺い知れます。

フォードから出向してきたウォルター・ヘイズ率いる新経営陣により開発された「NPXプロジェクト」。電装系や駆動系を中心に近代化すると同時に新しくあっても「アストンマーティンらしさ」を強く押し出した内外装のデザインを持つことを目標とされたが、シャシーやエンジン、電装系、駆動系、内装パーツを同時期にフォード傘下になっていたジャガー「XJ」や「XJS」と共通としている。しかし、最終的には工作精度や品質の劇的向上に大きく貢献した。全体の開発からテストに至るまでをジャガーのレーシングカーやスポーツモデルの開発を行っていた元レーシングドライバーのトム・ウォーキンショー率いる「TWR」の手に委ねられておりデザインもまた、当時フォードの「ギア・スタジオ」から「TWR」にヘッドハントされたばかりの現ジャガーデザインチーフディレクターのイアン・カラムが手がけている。